
うつ病を発症してしまった人の有効な治療方法は基本的には、可能な限り休ませてあげることが重要です。休養をとるということはあまり頑張りすぎないということですがサラリーマンならば有給休暇を取るとか、主婦の人であればしばらくのあいだ家事を人に代わってもらうとか、文字通りの休暇を実現させることが非常に重要になってきます。うつ病にかかった人は休むなんてとんでもないと考える人が多く、患者のほとんどの人が自分がいないと仕事に支障が出てしまうとか、人に大きな迷惑をかけてしまうとか、自分の将来が台無しになってしまうとか考える人が多くいます。そのため、まずは休養の大切さを理解してもらうことが大切です。休養をとるというのは薬物療法とともに大切な治療方法になります。うつ病治療の中心になっているのは薬物療法です。うつ病に使用する薬を抗うつ薬と呼んでいますが、この薬こそがうつ病治療の最大の武器になっています。これはうつ病が脳の病気である以上、実際の抗うつ薬が効き目を発揮します。うつ病を発症してしまった人に抗うつ薬を用いて治療を行えば、改善する確率が70%以上あるといわれています。効果が出ないときは薬の投与量を増やしたり、ほかの薬を使用したり、2種類の薬を混ぜ合わせてみるなどの方法で治療を行っていきます。
抗うつ薬は十分な量を飲まないと効果が現れません。少量ずつ飲んでいたのでは効果が出ないばかりか、病気をこじらせてしまう原因にもなっています。難しいのは病気の治療に十分な量というのが、個人差があるということです。飲む量を増やしてしまうとその分副作用も出やすくなってしまいます。とはいっても深刻な副作用というのはありませんが、飲んでいて不愉快になってしまうというような副作用は出てきます。薬の量の問題や、効果が出ているのか出ていないのかの見極めは大変に難しい問題でもありますので、信頼ができる精神科の医師のもとで十分な診察を受けることが大切です。自分の病気にあった薬とその量、効果の見極めを医師が確認して適切な治療を施すことで、うつ病は克服することができます。これらの薬は飲んだからと言ってすぐに効果が現れてくるものではなく、最低でも2週間は飲み続けていかないと効果は出てきません。ですから飲み始めて数週間はこの薬を飲んでも効果が出るのかと疑問に思う患者も出てきます。この効果が出てこない数週間は心理療法で患者を支えていきながら、治療を継続していきます。
うつ病を適切に癒したい場合は休息が欠かせません。抑うつ症状が出ている際は無理をしないようにしましょう。うつ病の初期症状は抑うつだけでなく身体的な症状が現れることもあります。またうつには様々な種類がありますので、症状にあった薬を服用しましょう。
出産後の女性はホルモンバランスが変動します。それによって産後うつに悩まされる方も存在しているのです。こうしたうつ病はホルモンバランスが安定するまで周囲のサポートが欠かせません。うつ病を治療する場合、通いやすいクリニックを選択し投薬治療を行ないましょう。